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携行本尊が気になるひとへ。本体レビューと西本願寺での購入のレポ(追記あり)

2021年4月8日木曜日

お仏具のこと 西本願寺のこと

t f B! P L




こんにちは。浄土真宗本願寺派明円寺若院の橋本ケント(@hashikento99)と申します。このブログは私が住職になるまでを綴る期間限定ブログです。

上の画像。阿弥陀如来が印刷されてあるカードのようなものは「携行本尊(けいこうほんぞん)」といいます。

お仏壇のないお宅や入院先、ご本尊のない場所で手が合わせられるようにと西本願寺が「阿弥陀さまがいつもご一緒」をコンセプトにこの度開発された持ち運びができるご本尊です。

これが2021年(令和3年)4月1日から交付されるようになりました。

私はこの日丁度西本願寺に用事あっていたので空き時間にいただきにいってきました。

これが購入までけっこう緊張ものでした。なかなかできない経験なのでここにレポついでに授与方法を報告させていただきます。


実は前日にも用あって西本願寺にいました。境内にあるお茶所には大きな看板で宣伝はされていましたが、いったいどんなものなのか全貌はわかりませんが気になりすね。

そして私がこの携行本尊のことを知ったのは購入3日ほど前このような記事でした。



白黒でイマイチわかりにくいですが、これから推していこうという感じです。
こういうのって制作段階から知らせていけば興味もっていただいたり、門徒さんの意見も取り入れることができるのに。いや、未完成の完成品の方が魅力的なのかもしれない…

とはいえ、お寺の者としては本物をチェックしないとご門徒にも勧められませんのでさっそくといったわけです。

そしてなにより、最近私自身がご本尊のないところでお参りする機会が多くなりこういう携帯できる仏さまが欲しいなぁと思ってたので、実は実はめちゃくちゃグッドタイミングでした。

「ご本尊がないところ」というのは、墓地や三重県四日市市営の火葬場。お仏壇のないお方の満中陰までのお参り。お寺ではない場所での法話先(公民館や野外)

これまでは型紙三つ折りの御本尊が西本願寺のおすすめで使わせていていました。


三つ折りタイプが三種類あるのです。この三種類と比べて新しい携行本尊タイプはどのようになにに特化して使われるのかとても興味あるところです。

ちなみに、私はこのようなご本尊も使っています。


私が消しゴムはんこで掘った手作りの携行本尊です。(デザインは諸行無常ズ(消しゴム仏はんこの表紙)さんの阿弥陀仏)。

これも良く使いますしお仏壇がなかったりお仏壇購入までの間にお渡しして、簡易的に使っていただいています。
保田正信さんがツイートされていた親鸞聖人六字名号もオススメです。

さらに西本願寺ではこのような御本尊も取り扱っていて、



同じく事情によりお仏壇をもてないお宅などにおすすめしています。これもお上品でしっかりしていてなかなかおすすめです。

西本願寺ではある程度小さめのご本尊を取り揃えておられるところ、あえて新しい携行本尊を作られたそのご本尊にますます興味が湧きます。

では、さっそく見ていきましょう!!

携行本尊レビュー


上の記事の説明通り、きっちり名刺サイズ。プラスチックカード調に色鮮やかに阿弥陀如来が印刷されています。

見た目は安っぽさはありません。キンピカしていて特別感があります。

子ども頃に集めたドラゴンボールカードのキンピカヘッドのレアカード感のそれ…(例えが子ども)

冥加金(お値段)…1万円

どう思われますかね。ちょっと割高感…。ケースつけて5000円くらいが妥当でしょうねね…

サイズ的にこれならスマホのケースにも入るかな?と良からぬことが頭によぎりました(これぞまさに携行本尊!?)

しかしながらこれがけっこうぶ厚いのです。

暑さ2mm。クレジットカードの二倍強。これではスマホケースどころか財布にもキツキツで入りませんでした。

重さはクレジットカードほどの軽さ。軽いです。

ひと昔前のメモリーフラッシュカードくらいあります。

これを友人に伝えると「スマホケースというかスマホの壁紙本尊なるものがいつかでそうじゃない?」と。

なるほど!それならまさにいつでもどこでもご本尊を身につけられるし、急にご本尊が必要なときは画像表示させてスマホがご本尊代わりになる・・・。なるほどなぁ・・・笑

西本願寺のホームページで申請してダウンロード形式で交付される・・・・んーないか。

そしてこの携行本尊、交付していただく時に受付の方が「これはとても傷つきやすいので扱いに十分ご注意ください」と手袋着用で説明を受けました。

「特に裏が・・・ご覧の通りです^^;」と。


確かに綺麗だけど傷すぐつきそう。

さすが自慢の「漆調のバイオプラスチック素材」です。印も印刷で残念ですが、本願寺の印があるとやっぱりしまりますね。

これはこれは丁寧に扱わねばなりません。スマホケースや財布に入れてる場合じゃありませんでした。なので受付の方に、

「ケースもください」と言うと、

「えっ」

「えっ」

「ケース…ですか…?」

「えっ…これ携行用ですよね…?」

「ええ…」

「傷つきやすいものを携行するためのケースを…」

「あっ…少々お待ちください」

「えっ…」

「えっと…ここでは取り扱っていません…」

「えっ」

「えっ」

「いや、これって携行するんですよね

「はい」

「でも傷つきやすいから取り扱い注意なんですよね」

「はい」

「なのでケースくらいはと…」

辞書によると【携行とは…たずさえて持っていくこと、身につけてもっていくこと】

携帯と携行とでは使い道が違うのかもしれません。

「…お待ち下さいね…」

「はい…(なんかめんどくさいお客さんみたいになってる…)」

しばらく待った後に「ここへ連絡してくれ」と、開明社という会社の電話番号を教えていただきました。

開明社ってなんだ、ここでケースも取り扱ってくれればいいのに…
まっいっか…と、トボトボと境内を歩いていました。

出口の前にある西本願寺の出版本を取り扱っているブックセンターなる場所でケースの有無を聞いてみると、「ここにはない」と。

「そこに開明社という売店なのでいってみてください」

開明社!!!?まさか西本願寺の境内にあるとは。ブックセンターから徒歩10秒、数歩で到着しました。


写真がこれしかなくすみません。ここの入口すぐに売店があるのですよ。どうやらここで扱う商品が開明社さんの商品ってことでしょうかね。そして、ケースありました。


ほうほう…。割と充実している。私が購入したのは…


こちら。ぴったしサイズ!そらそうか。とりあえずはこれに入れて持ち歩こうと思います。

理想はケースにもなり本尊として使うときにスタンドにはなるタイプがいいんですよね。

そもそも西本願寺はそういう場面に向けに作ったんだからそちらも用意していると思っていたのですが、無いことが予想外でした。これから作られるのでしょうか。

期待しています。よろしくお願いします。

気になるスタンドは?写真の上部に写っています。スポンジ型のスタンドです。お値段300円…。超簡易的なスタンドです。


これに差し込んで…


こうなります。簡易的なスタンドなのでしょうがありませんが、高級感台無しですね。
台はあるけど…。なんつって。

本尊としては高級感があって三つ折りに比べて品もあっていいですよね。確かに本尊感はあるかもしれません。

携行にはとても不向きです、傷つきやすすぎて使いにくい。それこそケースにもなりスタンドにもなるものがあれば使えそうですが。

こういうものがケースのとなりに置いてあったので試しに購入しました。


このケース?にご本尊を差し込んで…どう使えばいんだろう…自立してるように見えますがギリギリ立ってるだけで立つように作られているものではありません。

これで持ち運べばいいのかな、とりあえず様子見です。

以上、使い方に難儀しそうですが、いろいろ試しながらいろんな人のいろんな使い方も参考にしてまたご報告いたします。

御本尊を携行携帯してみようしてみたいというお方はぜひご検討してみてはいかがか。

追記(2021年7月31日)

西本願寺境内にある開明社さんにて携行本尊専用の台が入荷されたそうです。


二色揃えてるそうです。

そんな中、私は100円ショップにてスマホ器具関連を眺めている時に、「もしや…携行本尊に合うのでは…」とピンときて購入してみました。

100円ショップのスマホ台です。



これが意外としっくりくる!気がします。
とりあえずこちらを携行本尊台に使わせていただこうと思います。

こういう時にケースはあったほうが様になりますね。

購入の仕方


西本願寺の境内の「龍虎殿」でいただくことができます。


ここ龍虎殿は西本願寺での参拝や勤行に関しての手続きをします。法事の申し込みや帰敬式、団体参拝、永代経懇志などなど。

地図をご覧の通り、奥〜の方にあり佇まいも厳かでちょっと緊張してしまいます。





玄関をくぐれば正面に受付が広がります、ここでまた緊張感。


靴を脱いで右手の下駄箱へ。


毎回緊張するんですよねここ。勇気を振り絞って受付に向かってください。携行本尊希望の旨をお伝えすると、「冥加金1万円になります、こちらにお名前記入ください」

と、用紙に名前を書いて冥加金1万円を納めます。

懇志封筒を用意してなかったのですが受付に懇志用の封筒が沢山おいてあったのでそれを使っていただいてもいいですし。私はそのままお支払いいたしました。


こうして携行本尊が交付されます。受納証もセットです。

晴れて授与いただきました。

長くなりましたが、以上です。
お求めの方はぜひぜひ交付チャレンジしてみてください。

追記

なんと西本願寺のホームページから申し込めるようになりました。


直接ご本山にいただきにいくもよし、インターネットで注文するのもよし。

ご本山からいただく御本尊のことを「免物(めんもつ)」と言います。

免物とは「許された者だけに与えられるもの」という意味だそうです。

西本願寺から御本尊をいただくということはオフィシャル感があり、ご自宅のお仏壇には西本願寺から御本尊があると門徒としての自覚やステータスや価値がありました。

とはいっても、必ず御本尊は西本願寺のものを使わなければならないと言うわけではありません。

生活スタイルな価値観の多様化する時代お仏壇の形もどんどん変わってきています。

その時そのご自身に合った御本尊をお求めくださいませ。

いろんな御本尊がありますよ( ̄ー ̄)

おまけ


龍虎殿に参拝記念のスタンプが自由に押せるブースがあったのでスタンプしたのですが、これが地味にかっこいい。おすすめです。

では、また仏前で会いましょう。

なもあみだぶつ


https://line.me/R/ti/p/%40zgf1129n

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