このブログは私、明円寺若院橋本ケント(@hashikento99)が住職になるまで期間限定で綴っています。
この度、式章を初めて購入しました。
私服でお聴聞すると、何もつけてない自分に多々心苦しいことがあったのでようやくです。
ダメージ加工ぽい荒めの織り目がパーカージーパンに合ってて逆に良い感じじゃないですか?
先日、茂福の常照寺さまで出店をされていました。前々から狙ってたデザインがあったのですがすでに売り切れいたので何も買わず帰ろう思ったところ、この式章が目にとまりまして。
共栄の織さんです。
https://kyoeinoori.raku-uru.jpホームページを見ていただくとわかりますが、すごい色鮮やかじゃないですか?その配色がうりのひとつだそうです。
僕はその鮮やかさが苦手だったのですが、珍しく無地のデザインがキラリと目に入ったのですよね。
式章ってなんだ?
式章ってのは、僧侶が身につけてる輪袈裟のご門徒さんverのような感じがしますが、実は違います。(宗派によってはこの形が袈裟になるところもありますので、あくまで浄土真宗本願寺派の話をします。)
袈裟でないんですね。とはいえ、式章を身につけることによって仏さまの前に座らせていただく身だしなみになりますし。さらにいえば、正装になるんです。
なぜかというと、大谷派さん(お東)ではこの式章のことを略肩衣というそうです。肩衣の略式なんですね。
肩衣とは、こちらです。
そう、正装なんです。
なので、略肩衣、式章を身につけることは略とはいえ正装の扱いになるということなんですね。
みなさんお寺やご本山にお参りの際はぜひかけてくださいませ。もちろんお宅の御仏壇にお参りする時も身につけていただくように勧めています。
フツーの法衣店でも安い物で3000円
お子様ようで1500円で、先日うちの子どもらに購入しました。
僕が最近よくお願いしてる直七法衣店さんのオンラインショップです。
冒頭に貼った写真の私はジーパンパーカーですが、ジーパンっての元々作業服ですしパーカーはアラスカの防寒着でスウェットやトレーナーは汗を吸いやすい素材で作られたスポーツ着です。どれもとても正装とは程遠い服装です。
この服装でお参りしても式章さえつければもう正装なんです。ででん!
これは言い過ぎじゃないんですよ、冒頭に書いたようにジーパンでお寺参りお聴聞ってふだんよくするのですよね。楽ですし子連れだと衣きる余裕がないのでついつい私服ジーパンになってしまうのです。
無作法に見えるかもしれませんが、普段着でもお参りしていいんですよお寺って。というのと、やはり袈裟衣着てないぶん後ろめたさもあるので、そんなときも式章は助かります。
いろいろ便利なので、ぜひお参りの際にはお念珠とセットでお聴聞されてはいかがでしょうか。ネクタイやジャケット着たようにシャキッとします。服はパーカーですが。。。
今回初めて自分が身につけてみてお寺参りの意義を再確認しました。
ある時これからのお寺について話をしているときに、とあるご門徒さんが、
「お寺を親しみやすくしてくださるのもいいですけど、普段あまりないような緊張感を感じられるのも私が好きなお寺さんの魅力のひとつです。」
と教えてくれたのです。敷居をさげるだけが現代のお寺のやりかたではないようです。
ぜひぜひ!
それでは仏前でお会いしましょう。
なんまんだぶつ
0 件のコメント:
コメントを投稿