こんにちは。浄土真宗本願寺派明円寺若院の橋本けんと(@hashikento99)と申します。このブログは私が住職になるまでを綴る期間限定ブログです。
去る2021年9月14日、明円寺にて秋季永代経法要を勤修いたしました。今回はいつもと違い緊急事態宣言下で法要でした。
はじめての緊急事態宣言下での法要
悩みながらでの開催でした。永代経は毎年春と秋と三日間三座勤修いたします。
一日目は「仏説無量寿経」二日目は「仏説観無量寿経」三日目は「仏説阿弥陀経」
を読経しその後はご講師さんから二席(40分休憩40分)のご法話をいただき、仏さまの教えに触れる時間にたっぷり漬かります。
① そこのところを一日一座に短縮。「仏説無量寿経」さらに省略ver。
ご講師さんはお断りして、若院の私が一席40分ほ法話になりました。
② 法要の模様をYoutubeでライブ配信いたしました。こちらもコロナ対策の一環で、
お参りしにくいお方の為と参拝者数が増えないための対策でした。(できればおうちでお参りを促す作戦)
(ホームページのみ公開の動画)
こちらは当日の録画です。法要前にライブ配信を開始しました。4分後に法要の挨拶説明をさせていただきました。
③ 読経を我慢していただく。みなさんの分も私たちが声を出して読経する
④ お念仏はささやき、つぶやく範囲で
緊急事態中のさなか、愛知県でとある野外フェスが開催されました。参加者の多くはマスクをせず大人数が密接するような状況により後日何十人ものクラスターが発生しました。
それ以前からこのコロナ禍でも音楽イベントは徐々に開催されるようになりました、ほとんどのイベントでは感染対策を厳重にされております。ライブ中観客の歓声はまったくなく静かだそうです。
私が拝見したライブでは、あいみょんが「みんな今日は我慢してください。私がみんなの分頑張って歌うから。合いの手はささやく程度にしていただいて、みんなで協力しましょう」
という声かけをされていて、私はそれに感動関心をして。これだ!と思い明円寺の法要で真似させていただいた次第でございます。
読経やお念仏は、阿弥陀さまや先に仏さまなられた方々をお敬いする行為です。讃嘆とも言います。
それをさせないことは大変心苦しく思いましたが。今回限り。緊急事態宣言下のみの対策です。
おかげさまで、みなさま読経を我慢していただきお念仏もささやき念仏でございました。
いつもだと大きな声で読経念仏してくださるのに、たくさん我慢してくださりこの時間空間お寺を守ってくださいました。その想いに感動しました。
こうしてルールを守って開催をしても、中にはこんな時期に法要なんてしなくていいだろう。って意見も実際に少なからずあるんですね。
「仏法は急いで聞け」「不要不急でなく必要火急である」
とコロナ禍当初は喉まで出ていえなかった言葉です。
いのちの問題は「今」お聞かせいただけねばならないのが仏法なんです。
ご協力いただいたご門徒さまの皆さまこの度は誠に感謝申し上げます。
失敗したこと
とまぁ対策とはいったもの当日どうなるかわからず緊張感がありました。
ヒヤヒヤしたことが数点ありましたので報告いたします。
① 予想外の参拝者数25人
皮肉なものでコロナ前は25人ほどの参拝数を見てもっと沢山の方にお参りしていただいて仏さまのお話きいていただきたいな~ほかのお寺さんはもっともっとたくさんなのに。
と、毎回おもうほどでした。コロナ禍になり25人以上超えるとヒヤヒヤするようになりました。ふだんの常例法座が10人くらいなのです。
今回は予想を超えて25名の方がお参りでした。
原因はひとつ。三日間の法要を一日のみにしてまったから。例年の永代経法要でもなかなか25人を超えることがありません。
ましてや緊急事態宣言のさなかの法要で25人を超えるとは考えもしませんでしたが、三日間のまま開催しておれば、人数も分散されていたでしょう・・・。
三日間のまま、あるいは二日間開催が望ましいとおもいました(汗
②恩徳讃の大合唱!!
読経やお念仏をつつしんでいただくことにはなりました。
ところが私の法話のあと、法要のしめくくりは恩徳讃というご和讃を参拝者のみなさんと唱和します。
ここで大合唱になってしまったのです。私も法話が終わった安堵感からついつい忘れていて大合唱してしまいました。ご門徒さんもいつもの癖で大合唱!
見事作戦失敗しました。
まとめ
緊急事態宣言下での法要は実は初めてことでした。
不安もありトラブルもありましたが次回への対策、課題もわかり無事?終えることができました。
いままでは緊急事態やまん坊が発生すれば法要や法座を中止しておりましたが
中止せず開催できる方法を考えます。
「 前へ進もう 」
withコロナでの意気込みです。
次回の法座は来月10月14日の常例法座です。ライブ配信どうしようか。チェレンジジョイします。
それではまた仏前で会いましょう。