はじめまして。
浄土真宗本願寺派 明円寺若院の橋本ケント(@hashikento99)と申します。
このブログは私が住職になるまでを期間限定で綴っています。
先日、月参りのご門徒宅で仏壇のうえに掛けられている文字を教えてほしいと聞かれました。だいたいのものは仏教用語なので難しいものでもなんとなくはわかるのですが、それが全くと言っていいほどわからなかったのです。
その時SNSにあげた投稿がこちらです。
全くと言っていいほどわかりませんでした。仏教用語かどうかも不明だったのです。。。しかしながら情けないことに大切な言葉だということが判読の結果わかることになります。
わかりますか??今みてもしっくりこないほどわかりません^^;
結果的に難しい字体で珍しい用語らしくなかなか判読できなかったのですが、SNSの力はすごいです、いろんな方が調べてくださいました。
清虚…執着のないさとり(注釈版P463)
作者…鮮妙という明治時代の西本願寺の学者のトップのお方でした。すごい!
仏教辞典では、「せいきょ」 注釈版では、「しょうこ」 とありました。
関防印・・・一大事因縁
本文・・・清虚
落款・・・鮮妙拝書
白文印・・・勸學鮮妙
朱文印・・・六十二春秋
すごいのが西本願寺の浄書部に問い合わせくださった方がおられましたし、書道の師範さまに聞いてくださった方もいらっしゃいました。実は鮮妙和上のご子孫の方にもご協力いただきました。本当にありがたく、ご門徒さんも喜んでおられました。
私として 毎月お参りしてるお宅で、全く身に覚えのない字に仏教用語ですらないなーとずっと思っていたので、お恥ずかしいことでございました。おかげで、いろいろ知ることができました。
落款にもそれぞれ名称があるとか。
六十二春秋というのは、鮮妙和上が62歳の時ということらしいです。
いやはや、奥深い。
みなさんも仏壇の上をご覧になってみてください。
わからなければ、判読します!
では、仏前でお会いしましょう。
南無阿弥陀仏
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